レディースファッションのハイブランド一覧

ハイブランド一覧

今回は、紳士と淑女の嗜みとして持つべきラグジュアリーブランド（高級ブランド）を一覧にまとめてみました。

BALENCIAGA(バレンシアガ)

バスク系スペイン人のクリストバル・バレンシアガ・エイサギーレ（Cristóbal Balenciaga Eizaguirre,1895年1月21日-1972年3月23日）によって1914年に設立されたファッションブランド。スペインで興り、1930年代にスペイン内戦の影響でパリに本店を移転し、それ以来パリを本拠地としています。

創始者のクリストバル・バレンシアガによりテーラーメゾンが始まり、20世紀前半のモード界では「クチュール界の建築家」と評され、立体裁断や完璧な縫製技術からなるシンプルかつ芸術性の高いスタイルを発表するなど、ファッション界に多大な影響を与え「モードの巨匠」に。1950年代にはディオールと肩を並べる名門に成長。1970年代に一度倒産の危機を迎えるますが、その後復活。1998年からグッチグループ（2011年解散）に属し、フランスを本拠地とする流通会社PPR（元Pinault-Printemps-Redoute：ピノー・プランタン・ルドゥート）が1999年にグッチとそのグループ傘下企業を買収。その後、PPRの組織改編・商号変更により2013年にケリングが設立されたことに伴い、2013年以降ケリンググループの所有となっています。

BURBERRY PRORSUM(バーバリープローサム)

1856年、イギリス・ハンプシャー州ベイジングストークで当時21歳だったトーマス・バーバリーによって創立。1901年「Equestrian Knight(乗馬の騎士)」のロゴを使い始めました。旗に入っている「PRORSUM」は、ラテン語で「前へ」という意味。

1895年、トレンチコートの前身であるタイロッケン（ひもでロックするという意味）コートを開発。イギリスのバーバリーとアクアスキュータムの2社の製品が元祖と言われ、トレンチコートは現在でもトラッドファッションの必須アイテムとなっています。

「バーバリー・プローサム」「バーバリー・ロンドン」という英国発祥のラインだけでなく、若い男性をターゲットにした「バーバリー・ブラックレーベル」や、女性に人気の「バーバリー・ブルーレーベル」といったラインも展開し、幅広い層の支持を得ています。

CELINE(セリーヌ)

1945年、創業者のセリーヌ・ヴィピアナ(Celine Vipiana)が夫とともに皮革の子供靴専門店として創業したフランス・パリに本拠地を置くファッションブランド。パリの靴職人の技術を活かし、上流階級を中心に支持を集めました。現在は、LVMHグループに属しています。

CHANEL(シャネル)

1909年、ココ・シャネル（本名：ガブリエル・ボヌール・シャネル）が当時交際していたエティエンヌ・バルサンの援助により、パリ17区マルゼルブ大通り160番地に、女性用の帽子店を開業。1910年には、パリ1区カンボン通り21番地に「シャネル・モード」という帽子専門店を開店。更に1913年、リゾート地ドーヴィルに第1号のモードブティックを開店。

その後、1915年にコレクションを発表し、オートクチュールのデザイナーとしてデビュー。ジャージー素材を使用したドレスが話題となりました。

1921年、調香師のエルネスト・ボーにより、シャネル初の香水「No゜5」を同年5月5日に発売。名前は試作品番号から取られ、「No.5」に縁起を担いで発売をこの日にしたと言われています。脂肪族アルデヒドを大胆に使用した香調で話題となりました。

1923年、オフィスにもパーティーにも着ていけるツイード素材の「シャネル・スーツ」を発表。

1926年、当時喪服として着用され、ファッションとしてはタブーとされていた黒い服を「リトル・ブラック・ドレス（Little black dress）」として生み出しました。黒一色で装飾の少ないドレス（主にワンピース）で、フォーマルからパーティー、ビジネス、お洒落着と使いまわしの融通が効くドレスです。このように、窮屈なコルセットから解放された仕立てを生み出すなど、ファッションの歴史に大きな革新をもたらしました。

1971年にシャネルが死去した後、ブランドは長い低迷期を迎えます。1982年にカール・ラガーフェルドがデザイナーに就任すると、シャネルのスタイルを守りながら、時代の空気を取り入れた新しいシャネルを提案し、創業者亡きあとの低迷からブランドとしての再興を果たします。

シャネルは、孤児から一代で高級ブランドとしての地位を築き上げ、その波乱万丈な人生や名言は、多くの書籍で紹介されています。また、1981年、2008年には映画『ココ・シャネル』が公開、時を経てもなお注目を集めています。シャネルはその美貌から、ときには自らブランドの広告塔となることもあったといいます。

Chloe(クロエ)

「Chloé」は、ギャビー・アギョンによって創設されたフランスの名門ファッションブランドです。1952年創業。

社名は創業者の友人の名前から借用されたもので、自分の名前をブランドに用いなかったのは、自分の名前がまるで占い師のようだと考えたためとされています。

Christian Louboutin(クリスチャンルブタン)

1992年、フランス出身の同名のファッションデザイナーが創業した女性向けの靴のブランド。ほかにも各種服飾雑貨を展開しています。トレードマークは「レッドソール」と呼ばれる真紅の靴底で、レッドソールの靴は直営店と限られたショップでしか販売がありません。モードへの挑戦とも取れるスタッズ使いや、ハイヒールを特徴としています。

2012年には化粧品部門にあたる「クリスチャン・ルブタン・ボーテ(Christian Louboutin Beauté)」が発足。

Dior(ディオール)

フランスのファッションデザイナー、クリスチャン・ディオール（Christian Dior,1905年1月21日-1957年10月24日）が創立したファッションブランド。創業以来、フランスを代表するクチュール メゾンとしてトップに君臨しています。

Emilio Pucci(エミリオプッチ)

革新的で唯一無二の柄から「プリントの王子（Prince of Prints）」の異名を持つイタリア・ナポリ出身の男性ファッションデザイナー、エミリオ・プッチ（Emilio Pucci,1914年11月20日-1992年11月29日）によって、1947年に誕生したブランド。

エミリオ・プッチは、フィレンツェの侯爵家に生まれ、1934年から1935年にかけてスキーナショナルチームに所属、自身のデザインしたスキーウェアを着ていました。1947年、高校時代のスキーウェアを雑誌「ハーパース・バザー」に掲載され人気を博しました。以後、同誌からレディースウェアのデザインを依頼されるようになり、ニューヨークで販売を開始。やがて鮮明なプリント柄がシグネチャーとなり、「プリントの王子」と呼ばれるように。1960年代にはマリリン・モンローやジャクリーヌ・ケネディなども愛用するブランドとなりました。

2000年、LVモエ・ヘネシーグループの傘下に入りました。

FENDI(フェンディ)

1925年、アドーレ・フェンディとエドアルド・フェンディ夫妻がローマで創業したファッションブランド。革製品店としてスタートし、ハリウッドで流行していた毛皮の襟巻きに着目し、毛皮のコートを売り出したことで成功。以来、イタリア人女性にとってステータスを象徴する存在となりました。

GIUSEPPE ZANOTTI(ジュゼッペザノッティ)

1994年に、イタリアにて誕生したブランド です。 創業者は同名のデザイナーで、当初は靴のブランドとして活動を開始しました。現在は、バッグやアクセサリーなども展開しています。

DJとして各地を飛び回り、深夜までレコードを回していた、ということでも知られています。その頃に、様々な業界の人と繋がりを持ち、ブランドの創業に必要なコネクションを掴み取っていたようです。

GIVENCHY(ジバンシィ)

1952年、ユベール・ド・ジバンシィ（Hubert de Givenchy,1927年2月21日-2018年3月10日）が設立したフランスのファッションブランド。LVMH系列のブランドで、現在はLVMHの中でディオールに次いで2番目に規模の大きいブランド。

1954年に公開されたオードリー・ヘップバーン主演の映画「麗しのサブリナ」で衣装を手がけたことで、一般的にも知名度を上げました。

GOYARD(ゴヤール)

1853年、フランソワ・ゴヤールがトランクメーカーのモレル社の後継者となり、その後、名前をメゾン・ゴヤールに変更したことから歴史が始まります。杉綾模様（ヘリンボーン）柄がトレードマーク。日本では、バブル時代にブームが起こったブランドです。

GUCCI(グッチ)

1921年、グッチオ・グッチ（Guccio Gucci,1881年-1953年）が創業したイタリアのファッションブランド。

HERMES(エルメス)

1837年にティエリ・エルメス（Thierry Hermès, 1801年-1878年）がフランス・パリで馬具工房として開業したのが始まり。自動車の発展による馬車の衰退を予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して今日までの成功に至りました。

Jimmy Choo(ジミーチュウ)

マレーシア出身の同名の靴職人とイギリス版『ヴォーグ』誌の編集者タマラ・メロンの共同創始による、1996年設立のイギリス発のファッションブランド。

LANVIN(ランバン)

ジャンヌ・ランバン（1867年1月1日-1946年7月6日）によって1889年のフランス・パリで創業されたブランド。2018年2月に中国企業の復星国際が買収しています。

LOEWE(ロエベ)

スペインの王侯貴族が愛する気高き一流ブランド。1846年、エンリケ・ロエベ・ロスバークによって創業。1996年からLVMHグループに属しています。

Louis Vuitton(ルイヴィトン)

ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton,1821年8月4日-1892年2月28日）が創始したファッションブランド。LVMH（モエ・ヘネシー・モギビッシュルイ・ヴィトン）グループの中核ブランドです。

Manolo Blahnik(マノロブラニク)

「マノロ・ブラニク」は、イギリス発の靴のブランド。同名のデザイナーによって1972年に設立された高価格帯のブランドで、“靴のロールス・ロイス”や“靴の王様”などの呼び名をもつ。足にまとうジュエリーのように、履く人の足元を優雅に美しく引き立てます。

MiuMiu(ミュウミュウ)

プラダの姉妹ブランドとして、プラダよりも価格を抑えたセカンドライン「Miu Miu(ミュウミュウ)」は、1993年に誕生しました。

MONCLER(モンクレール)

1952年にレネ・ラミヨンとアンドレ・ヴァンサンによりフランス・グルノーブル郊外の山村、モネスティエ・ドゥ・クレルモンで設立されたブランド。「モンクレール」はこの村の名前の省略形。もともとは登山用衣服を手がける企業でしたが、工場スタッフのために防寒用に作ったシェラフが、今日のブランドを代表するダウンウェアの原型となりました。

Mulberry(マルベリー)

1971年にロジャー・ソールがイギリス・サマセットに設立した高級レザーグッズのブランド。ロジャーが毎日通っていた通学路の脇にある木をモチーフに、ロジャーの姉がブランドのシンボルマークである木のロゴをデザインしました。

PRADA(プラダ)

イタリアを代表するブランド。913年、マリオ・プラダがミラノに革製品の店「プラダ兄弟商会」を開いたところから、その歴史が始まりました。

Saint Laurent(サンローラン)

フランス領アルジェリア出身のファッションデザイナー、イヴ・サン=ローラン（フランス語：Yves Saint-Laurent,1936年8月1日-2008年6月1日）が自身の名を冠したファッションブランド。

企業組織は、アパレルの「イヴ・サンローラン（リヴ・ゴーシュ）」と、コスメ・香水の「イヴ・サンローラン・ボーテ」に分かれます。ともにケリング（旧社名:PPR）の保有会社。「イヴ・サンローラン・ボーテ」はロレアルグループにも属しています。アドルフ・ムーロン・カッサンドルのデザインによる「YSL」のロゴがブランドアイコンです。

Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレフェラガモ)

1927年、サルヴァトーレ・フェラガモが設立した自身の名を冠したイタリアのブランド。シューズをはじめ、バッグ等の革製品、ウェア、ジュエリー、時計、フレグランス等、トータルコーディネートを提案するラグジュアリーブランドとして、世界中のセレブリティから愛されています。

Stella McCartney(ステラマッカートニー)

イギリス・ロンドン出身のファッションデザイナーであるステラ・マッカートニーによって、2001年に創設されたブランド。ステラは、ビートルズのポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーの次女としても知られています。

Tiffany & Co(ティファニー)

アメリカを代表する世界のプレミア・ジュエラー、 ティファニーは1837年9月18日の創設以来、時を越えて多くの人々を魅了しています。

VALENTINO(ヴァレンティノ)

イタリアを代表するラグジュアリーブランド。1959年、ヴァレンティノ・ガラヴァーニがイタリアのローマでデザイン活動を開始。1960年、ブランド「ヴァレンティノ)」をスタートさせました。

Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフアンドアーペル)

19世紀初頭、パリに創立されたハイジュエリーメゾン（ジュエラー）です。主に女性向けのファインジュエリーを中心に、時計、香水などを展開しています。1999年からリシュモングルーブの傘下に入っています。ファッション・宝飾品・時計類のラグジュアリーブランド市場において、「LVMH」に次ぐ第2位の企業です。