コートの種類まとめ17種(レディースファッション)

コート

コートとひと口に言ってもその種類はさまざま。レディースコート17種をまとめてみました。

ステンカラーコート

男性のワイシャツのように後ろの襟が高く、前が低く折り返す形の襟が特徴。ラグラン袖でゆったりとした着心地である。比翼仕立て(隠しボタン)で、シンプルかつ合わせやすいコート。腰や袖にベルトが付属しているものもある。

チェスターコートが秋冬のイメージなのに対し、ステンカラーコートは春のイメージが大きい。

※ ラグラン袖は、ラグランスリーブと表記されることもある。肩から袖が1枚の生地でつながっているタイプのトップスで、首回り(襟ぐり)から袖の下部分まで斜めに切り替え線が入ったデザインのこと。スポーツウェアやユニフォーム、カジュアルまで幅広く使用されるデザインである。

一般的な、肩から袖の下部分に垂直に切り替え線が入ったセットインスリーブに比べて、肩や腕が動かしやすいという特徴がある。

チェスターコート

チェスターフィールドコートとも呼ばれる。襟の形がテーラードジャケットの形をしていて、見た目は「ロング丈のテーラードジャケット」。

ノーカラーコート

襟のないコートのこと。

トレンチコート

トレンチコート(Trench coat)は、第一次世界大戦中、フランス、ドイツ間の戦闘が膠着状態に陥った際、寒冷な欧州での戦いに対応する防雨外套が求められたことから開発されたものである。もっとも、その原型は既に1900年頃には考案されており、第一次大戦での普及が、一般への広がりの契機となったとも見られる。

「トレンチ(塹壕)」の称は、このコートが第一次大戦で多く生じた泥濘地での塹壕戦で耐候性を発揮したことによる。

イギリスのバーバリーとアクアスキュータムの2社の製品が元祖と言われ、現在でも有名である。

モッズコート

カーキ色を基調としているが、もちろんカーキ以外の色でもミリタリコートやジャケットは存在する。

元々モッズコートは、米軍が採用した野戦用パーカー「M-51(エムゴーイチ)」のことを指す。1951年の制式採用から何度か改良を重ねており、複数のバリエーションが存在する。

モッズコートは、1960年代にイギリス・ロンドンの当時の流行であった「モッズカルチャー」を支持する若者たちによってファッションに取り入れられた。スーツを着用し、細身のボトムにボリュームのある綺麗なレザーシューズやレザーブーツを合わせるスタイルは、現代においても「モッズコート」の源流的な着こなしとして定着している。せっかく仕立てをした美しいスーツを汚さないように、米軍払い下げのミリタリーアウターをスーツの上に着用したことが起源とされている。

ミリタリーコート

ミリタリーとは「陸軍」という意味だが、ファッションの世界では陸軍だけではなく、陸・海・空の全てを含めている。

Pコート

Pコート(pea coat:ピーコート)とは、もともと海軍で使用されていた軍用アウターのこと。パイロットコートともいう。

主な特徴としては、ダブルブレスト(フロントボタンが2列)で防寒性が高く、海風の寒さから手を守るために、ポケットの位置が工夫されていは。コートの丈は作業性を重視して短いが、肉体労働が少ない士官用は長く作られていることが多い。

様々なコートの中でも丈が短い作業用コートが発祥のため、カジュアルな印象がある。どんなスタイルにも合わせやすいことから幅広い年齢層に愛用されているが、日本では中学生・高校生が制服と共に着ることが多く、右あわせ、左あわせのどちらでも着こなせる利点から、男女共用の外套として利用されている。

ダッフルコート

ダッフルコート(英語:duffle coat, duffel coat)は、外套(オーバーコート)の一種である。起源は北欧の漁民が着ていたもので、第二次世界大戦で英国海軍が採用し、その余剰在庫品が大戦後に市場に出回ったことで一般化した。

ダッフルとは、起毛した厚地の荒いウール素材のことで、ベルギーのアントワープ近くの地名に由来する。

ダッフルコートは、厚手の起毛素材使いの両前合わせで、裏地は無い。ショールカラー、フード付ショートコートでフロントはトグル(toggle)と称される浮き型の留め具と対になる紐の組み合わせで前を留める。ボタンとは違い、手袋をしたまま服を脱着衣できるのが特長で、前合せの右前・左前を簡単に入れ替えることもできる。日本では幅広い年齢層に愛用されているが、中学生・高校生の場合、制服の上に「スクールコート」として着用することもある。

キルティングコート

キルティングコートとは、中綿が入ってキルティング加工されたコートのこと。キルティングのステッチには縦・横の格子や縦ラインのみなど色々とあるが、一番代表的なのがひし形模様のダイヤモンドステッチ。

中綿コート

中綿とは、コットンではなく大抵がポリエステルなどの化学繊維やキュプラなどの植物を原料とした再生繊維によって人工的に作成した綿(わた)のことである。中綿はダウンに比べてコストが格段に低く、扱い方も簡単。一方で、ダウンに比べると保温性や吸湿性には劣る。

ダウンコート

羽毛が入っているコートを指す。ダウンジャケットと呼ばれる物は、主にダウン80%とフェザーが20%の割合で、一緒に入っている。

ムートンコート

ムートンとは羊の毛皮のこと。

毛皮コート

毛皮(けがわ、英:fur)とは、体毛がついたままの獣皮のこと。 動物の毛皮を用いないフェイクファーなどの呼び方との対比で、本物の動物の毛皮のものをリアルファーとも言う。

ケープ

ケープ(英:cape)は袖なしのアウターウェアの一種。マントの短いものを指す。

マント

そでのない外套(がいとう)。ケープの長いものを指す。

ポンチョ

ポンチョ(スペイン語: Poncho)は、中央アメリカ、南アメリカのメキシコ、ペルーやボリビアの原住民の民族衣装で、四角形の布の中央に穴を開けて首を通して着る、アウターのこと。

レインコート、レインウェア

レインコート(英:raincoat)とは、耐水性あるいは防水性のある素材でつくられた、主に雨天時に着る外套。 合羽(かっぱ)、雨合羽(あまがっぱ)ともいう。 丈の短いものはレインジャケット(英:rain jacket)、トップスとボトムスのセットはレインウェアと呼ばれる。

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